妊活のしくみ。

現在不妊カップルは10組に1組と言われているらしいです。なかなか妊娠しない妊娠しても流産。一般的にはこうなるとまず『不妊治療』と考えがちですが、莫大な予算と母体への影響は計り知れません。

不妊治療としてまず考えられるのがホルモン治療です。ホルモン治療、一般的にはエストロゲン(女性ホルモン)やゲスターゲン(黄体ホルモン)と呼ばれる卵巣で出るホルモンを調整して妊娠を試みようと言う療法です。ではエストロゲンなどのお薬やサプリメントを飲んだりすればいいの?というわけではありません。

性ホルモンの出るしくみ。

エストロゲン(女性ホルモン)」やゲスターゲン(黄体ホルモン)というのは現場(卵巣)で出る最終的なホルモンです。

脳(視床下部)からの『ホルモンを出しなさい』と命令。→脳下垂体がそれを受けて卵巣へ『ホルモンを出しなさい』と命令→卵巣がそれを受けてようやくエストロゲン(女性ホルモン)やゲスターゲン(黄体ホルモン)が出ます。

このエストロゲン(女性ホルモン)は子宮内膜の内側の部分に受精卵が着床できるベッドを用意します。ゲスターゲン(黄体ホルモン)はそのベッドをフカフカにします。そして、受精卵が着床するとこの黄体ホルモン・女性ホルモンは出産するまで出続けます。

脳は卵巣の状況だけを見て命令を出すのではありません。

お母さんの体全体を見て『あ~、こっちは酸素が足りてない,こっちは体に熱が足りてないぞ!』など色々なところを見ます。そして『体全体が健康になったぞ!正しい遺伝子が次の世代に送れるぞ!』と脳が判断して初めてホルモンを出しなさいという命令がでます。なので、お薬やサプリメントでいきなり卵巣のホルモンを入れるとお母さんにも赤ちゃんにも大きな影響が出てしまうのです。

     長くなってきたので続きは次回で。