今日、ネットで面白い記事を見たのでご紹介します。いい情報だと思います。
読売新聞の発言小町からの記事です。
慢性的な頭痛に悩まされている、いわゆる『頭痛持ち』は、全国に3000万人もいるとされています。痛みに襲われた時には頭痛薬が助かりますが、読売新聞の発言小町には、『頭痛薬を飲まなくても平気になりました』という投稿が寄せられました。頭痛持ちで2日に1度くらいの頻度で薬を飲んでいた女性が、思い切って薬をやめてみたら、痛みが出てもしばらくすると自然にひくようになってきたという内容です。
なぜ、そんなことは起こるのか。専門家に聞いてみた所、『もともと片頭痛や緊張型頭痛をもっていた方が痛みが起きたときに使う薬(急性期治療薬)を月に10日以上飲んでいる状態が3か月以上続くと、痛みの閾値(痛みを感じ出す境目となる値)が低下して、脳や神経が少しの刺激でも痛みを感じやすくなり、かえって頭痛が増えてしまうことがあるそうです。
急性期治療薬を月に10日以上使うケースは要注意!
こうした頭痛は『薬物の使用過多による頭痛』通称は『薬物乱用頭痛』と呼ばれ、もともと片頭痛や緊張型頭痛を持っている人が市販の鎮痛薬や医師から処方される鎮痛薬や片頭痛の治療薬であるトリプタンは、月3~4日程度ならほとんど問題はありませんが、あまり薬を飲みすぎると、かえって頭痛を増やしてしまうことがあります。『薬物の使用過多による頭痛』はもともと、頭痛持ちの人がなる症状なので、薬をやめたからといって症状がすべてなくなるわけではありませんが、かなりの割合で改善されるそうです。
『もともとの頭痛を複雑化させてしまった原因を取り除くことが大事です』薬剤の使用過多による頭痛は市販薬を使いすぎている場合が最も多いです。
頭痛で医療機関を訪れるかどうか、受診率を調べると30%だったという調査もあります。女性の場合月経痛の一部と思い込んでいるケースや頭痛持ちだった母親の姿を見て育ったので、薬で抑えられるのならとくに受診する必要はないと思っている人もいます。
次のような症状に当てはまる場合は、『薬物の使用過多による頭痛』である可能性が高いです。
・月に15日以上の頭痛がある
・急性期治療薬を10日以上飲んでいる
・朝起きた時から頭痛がする
・急性期治療薬を飲んでもまた頭痛が起こる
・痛みの程度や性質、痛む場所が変化することがある
・以前は月に数回、片頭痛が起こっていたなど
毎日『頭痛ダイアリー』を付ける。
『薬物の使用過多による頭痛』ではないかと疑う人にはこれまで使ってきた薬をやめるほかに、日本頭痛学会のホームページでダウンロードできる『頭痛ダイアリー』の活用を勧めます。
『頭痛ダイアリー』には頭痛のタイプや前触れ、吐き気の有無、誘因、痛みの程度、飲んだ薬などが書き込まれるようになっていて4週間単位で推移が分かるようになっています。これに記入したうえで頭痛外来を訪れれば頭痛のタイプやこれまで服用してきた薬が本当に合ったものだったのかなど、情報を共有しながら医師に相談することもできます。
一口に頭痛と言っても、どのタイプかによって対処は違ってきます。薬の効きがあまりよくないのに頭痛薬を使い続けていたり、頭痛薬の使用が習慣化していていたりする方は、悪循環が始まっている可能性があります。
専門医を受診すれば、症状に合わせて予防薬を処方することができます。
予防薬は穏やかに効果を発揮するタイプが多く、2か月程度継続して服薬する必要があるそうです。
少し長い記事ですが、もしよろしければ参考にしてみて下さい。